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名古屋コーチンの復活
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1973年(昭和48年)頃 高度成長時代を終え、グルメ志向が高まり美味しい鶏肉が求められるようになりました。
そこで、愛知県は名古屋コーチンの復活を目指して改良に着手しました。
愛知県農業試験場で研究用に飼育された名古屋コーチンは、採卵鶏で体の小さな個体しかなく羽数も300羽しか残っておらず明治のころの大きさの2/3程で、大きな個体を作出するにはほど遠い状態でした。
その時、奇跡が起こりました。
富山県の農家が、愛玩用に名古屋コーチンを50羽飼っている情報が届き、その中から、名古屋コーチンを元に戻すために必要条件を満たすであろうと思える個体を15羽(雄3羽雌12羽)を譲り受け、
試験場に残された名古屋コーチンを掛け合わせ、大きな個体を選抜し、その選抜した中から掛け合わせ、さらに大きな個体を選抜する手法で肉用の大型の名古屋コーチンの復活が改良がスタートいたしました。
1981年(昭和56年) 名古屋コーチン普及協会の設立
1983年(昭和58年) 岩手県に、大正時代にその地にで原型に近い大型の名古屋コーチンが見つかり、さらなる改良に大きな役割を果たしました。
1984年(昭和59年) 愛知県は、10年の歳月をかけて肉質の良い肉用名古屋コーチンの出荷が開始されました。
(愛知県畜産総合センター、名古屋市農業センター、養鶏農家、関係者が一体となり)
2003年(平成15年)にはついに100万羽を越え愛知の特産として、また「地鶏の大様」としての地位を固めました。
卵用鶏に関しては、肉と異なり卵ならではの流通と、加工品としての商業的な発展が困難で、名古屋コーチン卵の復活は、2000年(平成12年)まで待つことになりました。
2000年(平成12年) 肉用鶏に続き、本来の誕生の目的であった卵用鶏としての開発も進み海部兄弟によって作出され112年後の現代に、名古屋コーチン卵がついによみがえりました。
2011年(平成23年) 採卵鶏が復活し約10年。さらに改良が進められ産卵率の向上や名古屋コーチン卵の特有の特徴のさらなる改善が図られた2代目が登場。

雄ばかり6羽の写真は大変珍しい写真です
鶏インフルエンザの影響が深刻になった現在では
このような展示は二度とお目にかかれない公開展示です
雌鶏
雄と比べると一回り小ぶりです
羽の色も雄に比べて薄いので薄毛とも呼ばれます
純粋な名古屋コーチンを一目で見て区別する方法は鶏冠です。
雄の鶏冠が、そのもので単冠(たんかん)と呼ばれます。
もう一つ大きな特徴は足です。
鶏では大変珍しい色で、鉛色と言われています。
バフ色で単冠・鉛色を見たら名古屋コーチンです。

ちなみに、名古屋の熱田神宮の境内に鶏がいます。
鶏冠以外は名古屋コーチンの特徴と一致していますが、鶏冠が単冠ではありません
自然交配による名古屋コーチンと多品種との混血と思われます。

左:白色レグホン 右:名古屋コーチン 左:名古屋コーチン 右:白色レグホン
平均的に小ぶりです。卵殻の色は赤玉よりも色が薄く桜色と言われています。
よく見ると、白い斑点があるのも特徴です。

資料提供: 愛知県総合試験場畜産研究部 / 愛知県畜産総合センター種鶏場 / 名古屋コーチン協会
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